特徴や役割を教えてください。
本記事では、このような疑問にお答えします。
- 筆者は大手建設会社で設備設計に従事【現場経験が豊富】
- 第2種電気主任技術者を筆記試験で取得【資格試験にも精通】
遮断器との違いについてもしっかりと理解しましょう。
- 断路器とは何か
- 断路器の別名・略称を理解しよう!
- 遮断器との違いは?
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断路器とは?【役割・機能】
断路器の役割は?
辞書的に言うと、断路器とは「電流が流れていない電路を開閉するための装置」のことをいいます。
ここでポイントは、「電流が流れていない電路」です。
つまり、電流が流れた状態では断路器を開閉することはできません。
電流が流れた状態で断路器を開放すると、端子間にアーク(火花)が発生し、大変危険です。
間違っても、断路器の操作は電流が流れていない状態、必ず無電圧を確認してからにしましょう。
そんな断路器ですが、とても重要な役割があります。
それは、電路(電気が流れる道)を確実に切り分けしてくれることです。
例えば、遮断器(身近なものでいうと家庭用のブレーカー)は、電気信号をもとに自動で開閉操作が可能です。
そのため、わざわざ自分の手で開けたり、閉めたりしなくてもいいんです。
これはすごく便利ですよね!
ですが、自動で開閉するというのは、危険と隣り合わせでもあります。
遮断器の場合、電路が切れているのか、繋がっているのか、ひと目ではわかりにくい構造になっています。
そのため、「電路が切れてると思い込んで作業をしたら誤って感電した」という事故事例が毎年のようにあります。
一方断路器は、開閉状態がひと目でわかるため、誤って感電するリスクが格段に低下します。
そして、断路器には遠隔での操作機構がないため、現地で専用の棒(ディスコン棒、ジスコン棒、フック棒という)を使って開閉します。
これにより、遠隔でだれかに誤操作されたり、電路の状態がわかりにくかったりということを防ぐことができます。
アナログだからこそ安全を確保できるのが断路器の特徴だよ。
断路器の正しい使い方は?
断路器の使い方としては、主に遮断器とセットで使用されます。
遮断器で電路に流れている電流を遮断してから、さらに断路器で電路を確実に切り離します。
このように、二段切りすることでより安全に作業を行うことが可能になります。
単線結線図などをよく見てみると、断路器は遮断器の上(一次側)に設置されており、遮断器が開放した状態(電路と切り離された状態)でないと、断路器は開放できない構造になっています(これを「インターロック」という)。
電気はとても危険なため、断路器と遮断器のように、二重で安全策を取ることが電気の世界ではよく見られます。
【補足】断路器がないことはあるの?
「え!それって危なくないの?」と思う人もいると思いますが、断路器がある場合と比べると危険度は高いと言えます。
しかし、正しい使い方をすれば、断路器がなくても同じように二重の安全を確保することが可能です。
この場合、断路器がないため、遮断器だけで電路の安全を確保しなければなりません。
はじめに、遮断器で電流をしっかりと遮断し、電流が流れていない状態を作ります。
そして、遮断器そのものを電路から切り離します。
遮断器は点検や交換を行うために「引き出し式」になっています。
そのため、遮断器を引き出しておくことで、断路器で切り離しているのと同じような状態をつくることができるのです。
ただし、引き出すのを忘れたり、引き出し操作は手間なので省略する人が稀にいるため、あまり広くは使われていないのが現状です。
断路器の呼び方・略称を覚えよう
断路器の別名や略称について教えてください。
現場では断路器よりも別の名前で呼ぶことがほとんどです。
ディスコン
断路器の呼び方としてもっとも一般的なのが「ディスコン」です。
ちなみに、断路器を操作する棒は「ディスコン棒」といいます。
「断路器棒」とは呼ばないので注意しましょう。
断路器は英語で「disconnector」や「Disconnecting Switch」というため、そこからディスコンと呼ばれています。
ジスコン
ディスコンから派生した呼び方が「ジスコン」です。
特に高齢の方が使うことが多いです。
昔はジスコンが主流だったらしく、その名残のようです。
DS(ディーエス)
断路器のことを「DS(ディーエス)」と呼ぶ人は少数派ですが、たまにいます。
これは断路器の記号が「DS」のため、そこからディーエスといいます。
これも覚えておくと便利です。
遮断器との違いは?
遮断器との違いをまとめると次の通り。
- 断路器は電流を遮断できない
- 遮断器は電流を遮断できる
- 断路器は手動で開閉操作をする
- 遮断器は自動で開閉操作が可能
ですが断路器があるからこそ、安全に作業ができることを忘れてはいけません。
まとめ:断路器は電気設備の要(かなめ)
断路器は遮断器と並んで、電路を構成する基本となる設備です。
断路器と遮断器の違いを理解することは安全に点検や作業をする上で必要不可欠です。
電気を学ぶ第一歩として、まずは断路器の役割や使い方を正しく理解し、その必要性をわかった上で安全に作業をしましょう。
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