おすすめの資格を教えてください。
本記事では、このような疑問にお答えします。
- 筆者は民間企業で設備設計、施工管理に長年従事【電気のプロ】
- 第２種電気主任技術者を筆記試験で合格【資格試験にも精通】
取得することで仕事の幅が一気に広がります。
- 電気主任技術者とは？
- 電験３種の概要
- 電験３種を取得するメリット・デメリット
- 電験３種に最短で合格する方法（２種類）
電験3種の勉強をスタートさせる方に朗報です！
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電気主任技術者とは
電気主任技術者は「電気のスペシャリスト」
電気主任技術者とは、一言でいえば「電気のスペシャリスト」です。
わかりやすい例でいえば、
- 街中にある大きな商業ビル
- 工場、県庁・市役所の庁舎 など
上記のような大規模な施設の電気設備には必ず電気主任技術者を設置しなければなりません。
これは法律で定められており、その任務を果たす電験３種をはじめとする電気主任技術者になるための資格は国家資格に定められています。
また、電気主任技術者が電気の世界で絶対的である最も大きな理由が、
「電気設備の保安監督は、電気主任技術者の資格を持つものでなければ行うことができない」
いわば「独占業務」であるからです。
そのため、電気主任技術者はこの先も市場価値がとても高く、まさに「電気のスペシャリスト」として電気設備の安全を守る重要な役割があります。
電気主任技術者になるためには【２つの方法がある】
電気主任技術者になるためには、２つの方法があります。
- 電気主任技術者試験（電験）に合格する
- 認定で資格を取得する（業務経験など一部条件あり）
上記の２パターンがあります。
「認定でなれるんだ！」と思った方も多いと思います。
実際、工場などで自社で電気主任技術者を任命する場合、工場の設備を熟知したベテランの社員に認定で電験（大概は電験３種）を取得させ、その人を電気主任技術者にするケースはよく見られます。
このあと、電験について詳しく解説しますが、電験はとても人気な資格で年間６万人以上が受験しますが、合格率はわずか数％です。
とても狭き門ですね。
それが認定で取得できるなら
「私も認定で取得したい！」
という人も多いと思いますが、認定で取得するためにはいくつか条件があります。
- 経済産業省が定めた認定校を卒業すること
- 認定校で電験に必要な所定の単位を取得済みであること
- 実務経験（高卒なら３年以上、大卒なら１年以上）
国家資格だけあって条件も厳しいですね。
そのため多くの場合、はじめは試験を受けて合格できれば一番良いですし、試験を受けてみて難しいなと思ったら認定申請をする場合が多いです。
電験３種とは
電験には３つの種類がある
電験には1種・2種・3種の三種類があります。
簡単にいうと、電験１種>電験２種>>>電験３種>>超えられない壁>>電気工事士くらい難易度に差があります。
電験３種は電験の中では初級ですが、難易度は高めです。
電験３種とは
電験１種・２種・３種でそれぞれ保安監督業務が行える電気設備の規模（電圧）が異なります。
- 電験１種：すべての事業用電気工作物を扱える資格
- 電験3種：電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の保安監督業務を行える資格
- 電験２種：１種と３種の中間、電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物を扱うことができる資格
電験１種〜３種まですべて取得する必要はなく、より上位の資格を持っていれば下位の資格は不要になります。
そのため、電験１種を持っていれば、わざわざ２種、３種を取る必要はありません。
「電験３種は一番ショボい資格か〜」と思った人もいるかもしれませんが、電験３種さえあれば、ほとんどの建物の電気設備を扱うことができます。
ですので、電験３種があれば就職・転職の際にとても有利になります。
もちろん、１種や２種があれば理想ですが、まずは３種を取得することに注力しましょう！
電験３種のメリット・デメリット
電験３種のメリット・デメリットをまとめると次の通りです。
- 就職・転職に有利！
- 資格手当が貰える会社も！
- 社内で一目置かれる存在になる！
- 資格の勉強がそのまま現場で活かせる！
- 電験があれば電気工事士の筆記が免除される！
電験３種には多くのメリットがあります。
特に、電験３種があれば電気業界での就職・転職にとても有利になります！
中には、採用時の年収が１００万円以上多くなるケースもあり、転職の際は企業から引く手あまたです。
また、電験の勉強がそのまま仕事に活かせる場合も多く、電圧降下の計算や絶縁測定の方法など、学んだ知識を現場でそのまま活用できます。
時間があるならすぐにでも勉強をはじめましょう！
一方で、電験３種のデメリットも解説します。
- 他の人より責任のある仕事を任せられる
- 電気主任技術者に任命されると事故があれば昼夜問わず連絡が来る
- 現場の知識が乏しいと作業員にバカにされる
人によってはメリットを感じる人もいると思いますが、年収がUPする代わりに、責任や業務量も増えることがあります。
特に、多くのテナントがいる商業ビルや通信・金融業界など電気を止めることができない事業者を相手にする場合、瞬停（瞬間的な電圧低下）にも非常に気を使います。
そのため定期点検はもちろん、台風や雷などの自然災害のときは家に帰れず、つきっきりで現場で指揮を取る場面も出てきます。
電験３種を最短で取得する方法
電験３種専門の講座を受講する
勉強のモチベーションを維持するのが苦手な方におすすめなのが翔泳社アカデミーの運営する電験3種合格特別養成講座
を受講することです。
勉強のスケジュール管理も徹底されているため、勉強に集中できるところもメリットですね。
デメリットは独学で勉強する場合に比べて、費用が高くなってしまう点です。
それでも資料請求は無料できるため、社会人などお金に余裕があり、短期で合格したい方はまず資料請求をしてみてはいかがでしょうか。
翔泳社アカデミーの資料請求については『電験3種合格対策で有名な翔泳社アカデミーとは【今ならサンプル無料】』の記事をどうぞ。
教材を購入して独学で勉強する
教材を購入して独学で勉強する受験生も多いです。割合でいうと、９割は独学で受験しています。
独学のメリットはお金をかけずに勉強ができる点です。
このあとおすすめの問題集・参考書を紹介しますが、トータルでも１万程度で教材が揃います。
また、自分のペースで勉強が進められるため、お金がない学生や仕事で忙しい社会人におすすめです。
デメリットは、一人で勉強をしなければならないため、わからないところをすぐに相談・質問ができないところです。
また、周りに電験を受験する人がいないとモチベーションの維持が難しく、強い意思がないと継続して勉強ができません。
お金をあまりかけず、モチベーションを保つ自信がある方、とりあえず電験がどんなものか試しに受けてみたい方はぜひ独学でチャレンジしてみましょう！
電験３種におすすめの問題集・参考書とは
電験の教材は色々種類がありますが、次の３種類が絶対におすすめです！（正直ほかはイマイチなので購入する必要はないです）
電験第3種ニューこれだけシリーズ
電験受験者に絶大な人気がある「これだけシリーズ」。
本のタイトルの通り、本当にこれだけで合格できてしまうくらい、出やすいところをわかりやすく解説してくれます！
実際、わたしもこの本のおかげで電験３種一発合格（４教科同時合格）できましたし、電験２種に合格した際も「これだけシリーズ」を使っていました。
各教科１冊ずつ、計４冊で１セットになっています。お金をかけたくなければ苦手な教科だけでも良いですが、全４冊を購入することを強くおすすめします！
電験３種を取得後に、電験２種やエネルギー管理士なども受験する可能性がある場合は、はじめに４冊買った方が良いですよ！
電験３種過去問題集（１０カ年）
電験は過去問から似たような問題が多く出題されます。
そのため、過去問は絶対にやりましょう！
時間がなければ３〜５年分の過去問でも良いですが、傾向を知るためにも１０年分の問題に目を通すのがおすすめです。
そうすると、どれが出やすいか、過去問がどのようにアレンジされて再度出題されているかが、よくわかります。
おすすめの勉強法としては、
- はじめから過去問を解き始める
- 解説を読んでも意味がわからないときに「これだけシリーズ」で調べる
上記の流れがベストです。
わたしは電験２種も、電験３種も、どちらも上記の方法で最短で合格することができました。
そのため、「これだけシリーズ」と一緒に過去問１０年分も購入しましょう！
【応用編】完全マスターシリーズ
「これだけシリーズ」と唯一、人気を二分するのが「完全マスターシリーズ」です。
わたしも「完全マスターシリーズ」は全種類持っていますが、正直なところ電験３種であれば購入しなくても合格できます。
「完全マスターシリーズ」は最低限、電験３種レベルの用語を一通り理解できている基礎がないと、読んでも「？」が増えるだけで余計に混乱します。
ただし、解説はめちゃくちゃ詳しいです。どちらかというと、電験３種の完全マスターでも電験２種や１種の二次試験で使えるレベルの細かい解説がギッシリ書いてあります。
そのため、自分は深く理解したいという変態的な人でないと、電験３種ではあまり使わないかなと思います。
お金に余裕もあるし、試しに読んでみたいという方はぜひ購入してみてください！
これを読んでいれば電験２種も怖くありませんよ！
まとめ：電験３種は電気業界では最強資格！ぜひ電験を受験しよう！
電験３種は電気を職業にする人にとって、あって絶対に損はありません。
仮に「電験３種を持っているから仕事が忙しくなった」、「責任が増した」、ということがあればすぐに転職も可能です。
大規模ビルの電気主任技術者のように忙しい代わりに給料が高い求人もあれば、普段は日常点検だけ、１年に1度の法定点検は外部委託、といった形だけの求人もあります。
少なくとも電験３種を持っていれば職に困ることは絶対にありません。
試験は１年に1度しかありませんので、持っていない方はとりあえず次の電験を受験してみましょう！
電験3種の勉強をスタートさせる方に朗報です！
今なら電験３種合格対策で有名な翔泳社アカデミーの電験3種対策教材が無料でもらえます！（講座に申し込む必要はありません。）
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